いつもご覧頂きありがとうございます。
傘日和店長の水上です。
先日、京都の烏丸にて、壊れた傘を利用して別のものを作り出す事を目的とされているCASA PROJECTさん(プロジェクトの詳細は
こちらをご覧下さい)のイベントにお伺いしました。
普段、製品として完成されているものや、これから傘になっていく行程ばかり目の当たりにしているので、壊れて修理が出来ない傘を別のものとして生まれ変わらせているという事にすごく興味が在りました。
代表のHOUKO様にも色々とお話を聞いて来ましたので、その時の会話に少し触れたいと思います。
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烏丸の展示会場の様子です。会場は大きくないので誰でも気軽に入れる雰囲気でしたよ。 |
水上(以下M)
このプロジェクトを始められたきっかけはなんですか?
HOUKO(以下H)
大学生の時の課題でリサイクルをテーマとした空間を作る事がきっかけとなりました。
その時は別の素材を使ったのですが、幾つかの候補の中に傘が在ったんです。
それで、卒業制作の時には傘を使い、「かさのいえ」という作品を作りました。
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傘の骨をハンガーにされています。並ぶと可愛いですね。 |
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M
傘を使おうと思われたのは何故でしょう?
H
傘って身近に在るもので実際壊れてしまって捨てられてる傘を良く見かけますよね?
そうやって放置されてしまっている傘を、デザインの力で魅力在るものにリサイクルとかリメイクしたいと常に考えています。
また、子供達にもその魅力を伝えたいと考え、色々なものを作る様になりました。
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天井から吊るされている様々なフラッグと壁のタープが会場を彩っています |
M
傘を取り扱う上で気をつけておられる事って何か在りますか?
H
特に気を付けているという事はないのですが、撥水・防水用の生地なのでそれを活かしたものを作りたいとも考えています。
生地としては裁断しても簡単にほつれないのがいいですね。
また、色々なパーツ(素材)で出来ているので、1本の傘を幅広く使えます。
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会場には参加者の方が作られた制作も展示されています。中には小学生の女の子が作った力作もあります。 |
M
HOUKO様にとって傘とは何ですか?
H
難しい質問ですね…
自分がやりたい事を表現する為の相棒みたいなものですかねー
イベントが在る度に使わなくなった傘を集めていて感じるんですが、世代を問わず皆さんが知っているものですし、長い間大きく形が変化する事が無いもので、すごく身近なものですよね?
だから、共感を得易いんだと思います。
今年で8年目を迎えるこのプロジェクトですが、今では地方にも メンバーが増え今後は全国で幅広くプロジェクトを開催したいです。
そうすることで、より生活と密着した形にしたいと考えています。
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こちらも参加者の方の力作、どうやって作られているのかHOUKO様ですら解らない程のこだわりです。 |
リサイクルやリメイクをするという事にこだわりを持つのではなく、あくまでもデザイナーとして「壊れた傘=素材」としてとらえる事で、純粋に制作に取り組んでおられるのだという前向きなHOUKO様の気持ちを感じる事が出来ました。
このプロジェクトの目的はあくまでも、壊れた傘を無くす事なんだそうです。
その為に色々なものを作って傘の素晴らしさを知ってもらいたいとも仰っておられました。
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鞄などもすごく綺麗に作られていました。傘の生地の丈夫さを改めて感じます。 |
普段は関東の方でプロジェクトを開催される事が多いという事ですが、今後は全国各地に活動範囲を広げて頂きたいと感じました。
最後になりましたが、HOUKO様にはお忙しい中、色々な質問に答えて頂きありがとうございました。今後の活動も楽しみにさせて頂きます!!