いつもご覧いただきありがとうございます!
傘日和店長の水上です。
「甲州織に触れる」第2弾ということで、前回出来上がりました糸を使って紡ぎだされる生地を造る行程をご紹介します。
一言に甲州織と申しましても、工場によって使っておられる織機にはいくつもの種類が在りますので、その中のいくつかをご紹介したいと思います。
まず、レピア織機(レピア(槍)と呼ばれる細長い金属の棒または薄板を使って緯糸を通す織機)です。
自動織り機の1つなのですが、実際に見るとほんとにすごいです!!
織り機と聞いて想像していたものとは全然違いました!(手で織るイメージを少し機械化したような…それくらいのイメージです)
かなり大きい機械で、織るスピードもかなり速いですが、1本1本の糸を動かしているのですごく繊細だという印象も受けました。
微弱電流で信号を送り、なんと6000本以上の経糸(生地の幅によって変わります)を自由に操作出来るそうです。
柄のデータをUSBに入れてセットすると、後は、自動で動くそうです。かなりハイテクな感じがしました!
…とはいえ、メンテナンスや織り出す前の糸の準備等はかなり大変だという事です。(かなり繊細な作業だと思いました。私には到底出来ないですね。)
次にドビー織機(ドビー装置によって綜絖という薄い板状のものを上下運動させる織機)です。
こちらはエアジェット織機の一種なのですが、先程紹介したレピア織機と比べると小さいです。
ジャカード織の様に複雑な模様には適さないですが、チェック柄やストライプ柄などにはかなり適しているそうです。
この後、出来上がった生地に撥水加工や防水加工を施して傘の生地として使用出来る様になります。
←トリコロールの部分の光沢がすごく綺麗ですね。
イタリアントリコロール 婦人傘
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さて、いかがだったでしょうか?
全2回に渡りお送りしました「甲州織に触れる」
皆様にもお馴染みの傘ですが、この様に手間隙かけて作られている事がお解りいただけたと思います。 ここでは紹介出来ていない作業や行程がまだまだ在りますが、今回は「生地」と「糸」というテーマに絞って紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
そして、この記事を作成するにあたりご協力いただきました
株式会社 槙田商店様
山三織物様
向原染色加工協同組合様
荒井機業 株式会社様
突然の訪問に快く応じて下さった甲州織に携わる皆様方
ページ作成の上でのこちらの都合で掲載させて頂けていない所に関してお詫びを申し上げるとともに、大変貴重な経験をさせて頂き誠に感謝しております。
ありがとうございました。
傘日和店長 水上
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