傘日和店長の水上です。
先週の「日傘男子」に続き、これからの季節に役立つ情報をご用意致しました。
桜の開花宣言も各地でなされ、来週からはかなり温かくなる見込みのようですね。
そうなりますと、より一層日差しが強く感じられると思います。
そこで、近年かなりの数で普及しております日傘(兼用傘)に対して詳しくなって頂く為に、知ってる様で知らない?「日傘(兼用傘)の常識・非常識」を過去にお客様から頂いた質問も含め、JUPA(日本洋傘振興協議会)の基準に沿ってお伝えしていきたいと思います。
Q.何となく黒が良いって聞くけど、やっぱり日傘は黒の方が良いのよね?
A. いいえ。そんな事無いですよ。
最近の日傘(兼用傘)の生地は紫外線防止加工が施されているものが多く、加工がされている物であれば紫外カット率は生地の色に関係なくお使い頂けます。
JUPAマークの傘ならどんな色でも90%以上のカット率なので、更に安心!
お洋服にあったお気に入りの1本をご利用下さい。
写真はOrobianco(オロビアンコ)晴雨兼用ショート傘・ロゴジャカードべージュ |
こんなに明るいベージュでも、カット率はばっちりです!
Q.晴雨兼用傘って兼用なんだから、雨にも強いのよね?
A.申し訳ございません…実はそんなに雨には強くないのです。
もちろん兼用と名前がついているので、雨の日にもお使い頂けるのですが、あくまでとっさの雨に対応出来るという程度です。
通常の雨傘と比べるとはっ水、耐水の効果は格段に低いので、やはり始めから雨が降っている日等は雨傘をお使い下さい。
現在1番人気の雨傘Orobianco(オロビアンコ)です!! |
写真はOrobianco(オロビアンコ)イタリアントリコロール・ベージュ |
Q.遮光の傘はやっぱり重いの?
A.現在のラインナップでは軽量もかなり進んでいます。
発売当初である10年前には当時の日傘と比べても、生地厚で重量感があったと言われていますが、現在の兼用傘はびっくりするくらい軽い物もたくさんあります。
生地ももちろんですが、骨・その他パーツでの軽量化が進んでいます。
機能的にも遮光以外に遮熱が付いたりと、未だに進化をし続けています。
Q.紫外線カット率が高いなら、日傘を差しておけばとりあえず安心なんでしょ?
A. あくまでも直接くる光に対しての対策ですので、その他の準備もして頂いた方が良いと思います。
実際に上空から降り注ぐ太陽光のうち直接光は4割程度、それ以外は様々な反射による散乱光と呼ばれ、例えば地面等からの反射による光になります。
そういった散乱光の対策は日焼け止めクリーム、帽子手袋、ストール等が良いとされています。
Q.雨降りの日に使った日傘を乾かすなら日向の方が早く乾くしいいでしょ?日傘なんだから。
A.残念ながら、生地にはNGです。
一見、理にかなってらっしゃる様にも思えるのですが、元々、雨に弱い日傘(兼用傘)を濡れた状態で強い日差しに当てると生地を痛めてしまうので、大事にされている傘なら必ず日陰で水分を充分に蒸発させてから使う様にして下さい。
織りで柄を表現するほぐし織 |
表面はシルクなので光沢に高級感を感じます |
写真は田中久オリジナル 晴雨兼用ショート傘・四季の風景(馬車)ブラック |
知っておいて頂きたい内容を簡単にまとめてお伝え致しましたが、皆様の日傘常識は如何でしたか?
上記以外でも気になる事が在れば、アンブレラマスターに聞いてみて下さい。アンブレラマスターの資格を持っておられる販売員の方は百貨店さんの傘売り場や洋傘の専門店に居られるケースが多いので、一度ご相談をされては如何かと思います。
もちろん!傘日和でもお伺い致しますので、水上までご相談下さい。